第6話
<<BPA>>

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また一夜が明けた。



今日は日曜日で仕事は休みだ。

今日はゆっくり、自分のアパートの部屋で、寝て・・・られ・・・

ん?

どうも表が騒がしい。

カラス?

そうカラスの声だ。

またゴミでも漁っているのか・・・

まてよ?今日はゴミの日では無いような・・・



ワッ!



目を開け、窓を見ると、カーテンの向こうにカラスの影が大きく写っていた。

俺は起き上がり、窓を開け、カラスを追い払った。

シッ!!!シッ!!!

まったく、今日はやたらとカラスが多いな。

痛っ!挫いた足がまだ痛む。

すっかり目が覚めてしまった。

1人暮らしで、話す相手も居ないし・・・。

UOでもやるか・・・。
























我が家にログインすると、目を疑う物がソコにあった。





確かに、確かに捨てたはずのBPAがそこに存在していた。

おかしいな、これを捨てた時、誰かに見られていたのだろうか?

そして俺の家を割り出し、わざわざ届に来た人でも居るのだろうか?





まぁいい、今度は捨てる所を誰にも見られないように・・・

ダンジョンのど真ん中に捨てておこう。

ここならそのうち誰か狩りに来た人が見つけるだろう。





よし、これでいい、まだ朝だし、今はここらで落ちておこう。

夜また遊ぶとするか。











そして、夜がやってきた。













夜、またログインすると、我が家の玄関にあの箱が置いてあった・・・。

いったい、いったいなぜ!





もういい!

こんな気味の悪い物はもうこりごりだ!!!

この世から抹消してやる!!

この町のゴミ箱に入れられた物は即時に消え去ってしまうはずだ!



あぁ、せいせいした、気晴らしに狩りでも行こう。











ダンジョンへ













血エレなら黒デーモンより弱いし、お金やマジックアイテムも良い物が出る。

ここなら多少運が悪くったって・・・





ああああああああああああああ!!!
























もう嫌だ!!もう沢山だ!!





嘘だ・・・嘘だろう?

なんでアレがあそこにあるんだ・・・





お願いだ、永久にソレを消し去ってくれ!!





ありがとうGM様!!

これでゲームマスターの手によって、確実にブリタニアから消え去ったはずだ!!



これで安心してUOが出来る、安心して眠れる・・・

今日はもう休むとしよう。

ひさしぶりにいい夢が見られそうだ・・・。

俺はパソコンを消し、ベッドにもぐりこんだ。




夢・・・



夢・・・



何かが見える・・・



俺はもう眠ってしまったのか・・・





なんだ?

なんだこれは?





いったい何が・・・





ま、まさか・・・





ぎゃあああああああああああ!!!!



俺は自分の悲鳴で飛び起きた。


最悪な夢を見た・・・。


辺りを見回すと、まだ真夜中だった。


ふと不安になり、パソコンの電源をつける。


恐る恐る、UOにログインしてみる・・・





何も無い・・・我が家だ・・・

そうだ、GM様にアレは消してもらったんだ。

ここにあるはずがない。

そうだ、あれは夢だったんだ。





当然2階にも何もあるはずが・・・





あるはずが・・・


























俺は逃げた。

まだ夜だというのに、逃げた。



その日は漫画喫茶に泊まり、朝を迎えた。



夜が明けると、新しいアパートを探し出した。

通勤に都合のいい場所に、ワリと安めで良いアパートを見つけた。

今の自分の部屋にある物は、何だか不吉で、持って来る気になれなかったので、

その日のうちに、新しいノートパソコンと、

ウルティマ・オンラインの新規コードのついたディスクを購入した。



さっそくアパートを借り、まだ何も無い部屋にノートパソコンを置く。

新しいノートパソコンにウルティマ・オンラインをインストールする。





アカウントページへ行く。





新規アカウントの作成だ!





よし・・ついにやったぞ・・・

ヤングキャラだ。

俺は生まれ変わった!!!





これで俺は完全に以前のキャラとは別人としてこの世界に降り立った!

さすがにここまでは追って来れまい!!

ザマアミロ!!デスマスクめ!!!

さぁ、新キャラ育成なんて久しぶりだ、なんだか新鮮味があって良いぞ!

まずはバンクへ行って、荷物を整えよう!!













bank
ギィィィッ



















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(∵)ノ




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