第4話
<<ヘッドレスの逆襲>>
〜ヤマトを襲った絶対絶命の危機〜

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ブリタニアには沢山のモンスターが生息しています。

黒閣下(ブラックデーモン)や古代竜などの超強敵&超有名モンスターもいれば、

強敵では無くても、誰もが知ってる有名モンスター達。

そう、例えば、

モンバット

「もんちっち」の愛称で親しまれるモンバットは、数も多く、
その愛らしい容姿から人気も高い(はず)

他にも

ラットマン族、リザードマン族、オーク族

彼らはモンスターキャンプとしても頻繁に現われ、
初心者戦士の恰好の修行相手である。
彼らなくして、ブリタニアはなりたたない。

しかし

そんな弱小モンスターの中でも、
スキル上げにもあまり役にたたず、
金もあまり持っていないため、狩られる事も少なく、
魔法も撃てないため、冒険者に一撃も与える事なく走り去られる事も多く、
その不気味な容姿から、人気のあまり無いモンスターがいた。

その名は





























「ヘッドレス・ワン」

この事態を重く見たオ○ジン(UOのメーカー)は、
彼をUOの表舞台に立たせるべく、あるプロジェクトを実行に移した。




























そう、GMイベントのボスモンスターとして使おうと言うのだ。

さっそくデータをいじるゲームマスター(以下GM)


落雷とともに、ヘッドレスに新たな力が与えられる。



彼はヘッドレスロードとして生まれ変わった。

この場所にやって来た冒険者達と大戦闘を繰り広げ、
何十人もの相手を蹴散らしながら、今日の主役として立ち回るのだ!


さっそく2人の冒険者、ビッグスウェッジが現われた。
木の影でハイディングして、見守るGM。
ヘッドレス君はこの2人の冒険者を一瞬にして血祭りにあげた。

GM「ムフフ、良い感じだ♪」


GMの操作により、町のタウンクライアーが叫び出す。
これでヘッドレス君の元に馳せ参じる冒険者達が増えるだろう。

しかし、何十人もの冒険者が来れば、ヘッドレス君が倒れるのも時間の問題。
しかしイベントには終わりが無ければ仕方ない。
ヘッドレス君には可哀想だが、このへんで幕を下ろす事になるだろう。


・・・・・と!思ったら!
かけつけた数十人の冒険者を皆殺しにしてしまったヘッドレス君!
歓喜の踊りを披露してやがる。



=ヤマトGMイベント追っかけ隊全滅!=




しかもまだ彼の体力は満タンだ!
どういう事だ!?

よくよく考えてみたらデータをいじる時に、1、2ケタ間違って入力してしまったようだ。
体力なんて100万超えてるじゃんかさ(爆)
これでは強すぎて、冒険者が何人集まっても勝ち目は無いじゃないか。

GM「テヘッ、GM君失敗しちゃった♪」

・・・なんておどけてる場合じゃあないだろ。
すぐにデータの調整をしなければ!


GM「ええと、まず間違っている数値は・・・と」











ここも間違ってる







げ、メイジリー3000かよ




E I も1000になってたわ





HITSが1000000







レジ20000って寝ぼけてたのかな






だいたい直ったかな、さて、これをヘッドレス君に










なんと!
データを送信する前に、
フレイムストライクと
ライトニングと
エクスプロージョンと
エナジーボルトと
ファイヤーボールを
同時に撃ってきやがった!
しかもメイジリースキルは間違って3000の設定だ!
誰が勝てるんだ、こんな化け物に!



=ヤマトゲームマスター轟沈!=




GMが死んだため、データの操作が不可能となった今、
もはや頼れるのは冒険者達だけだ!
不可能を可能にするプレイヤーの知恵と根性が今、試されようとしている!!


しかし、ヘッドレス君は行動を起こした。
何を血迷ったか彼が向かっている先は、なんとブリテンだ!


いちおう主人公」のセラフィーナの元に
サウザーからの情報が届いたのは、そんな時だった

さっそくブリテンへと向かうセラ

Kal Ort Por

そこで見たものは!

















地獄と化した、王都ブリテン第1銀行前だった!
なんという事だ!歴史あるブリテンの町が燃えている!
駆けつけるガード(衛兵)すら瞬殺して、あたりの冒険者達を殺して行くヘッドレスロード!


駆けつけたセラは0.2秒後に物言わぬ屍と化していた。
もはやブリテンに動く人影はない。
ヘッドレスロードは奇妙な踊りを踊っている。



=トランメル、ブリテン陥落!=



ブリテンが陥落した事は、トランメルの陥落を意味する。
なぜならばブリテンよりも人が集まっている場所など無いのだから。

さらに行動を起こしたヘッドレスロード。


彼は大胆不敵にもフェルッカへと進出した!
もはやガードもムシケラのように屠ってゆく。


フェルッカに着いたとたん、近くに居た漁船を奪取!
フェルッカの海を渡るヘッドレスロード!!

フェルッカは!ヤマトは!いったいどうなってしまうのか!?


これは予想だにしなかった!!!
彼はなんと!対人者の聖域、フェルッカのデシートへと殴りこみをかけた!
もはやこの行動はシャレではすまない、そう、彼は間違い無くヤマト最強の座を狙っているのだ!
WAR(ギルド戦争)の戦場として有名なFデシートが落ちたら、もう彼を止める手立ては無いかもしれない!


しかしWARプレイヤーの必死の抵抗が続く!
トランメルからの援軍も着々と到着した。
簡単にはやられたりしない!


トランメルの援軍は膨大な人数となり、トランメル市民と、デシWARプレイヤーズの共同戦線となった!
しかし次々と倒れてゆく勇者達!
同時に数発の魔法を放つヘッドレスロードは一度に複数のプレイヤーを殺してゆく!


初めは猛攻をかけていたTF連合軍だったが、
その数もみるみる減ってゆく!
扇動させるために連れてこられた毒エレも瞬時にして蒸発してしまった!


恐るべきは、いまなお無傷なヘッドレスロード!































































そしてついにデシートから戦いの音が消えた・・・。
すさまじい数の死体で彩られたデシートの床は、その戦いの凄惨さを物語っていた。
動く者の居なくなったデシートで、たった1人、嬉しそうに踊るヘッドレスロード・・・



=フェルッカ、デシート陥落!=


































しかし!

これで諦めてしまうほど

ヤマト市民達はヤワではなかった!!

IRCのあらゆるチャンネルで情報が行き交い、
ICQがけたたましくメッセージ受信の音を張り上げ、
「うる○る」や「ブ○観」などの有名サイトのBBS(掲示板)でのカキコみにより、

ヤマト、フェルッカ、デシート入り口前に、

かつて、例を見ない

超巨大な軍団が結成された!

IRC過去ログ(あくまでも、1つのチャンネルのログ)

(Coke)全員ヤマトFデシ前集合!!@@@
(Ever)何かあったの?
(Wilis)何何?
(Dole)用件を言えよ
(Coke)掲示板見てねえのかYO!
(Coke)ヤマトにハンパじゃねえモンスがいるんだYO!
(Coke)そいつがトランメルのブリで数百人
(Coke)さらにフェルッカのデシWARのキャラ全員を殺したらしい!
(Natio)は?マジっすか?
(Coke)今ヤマトはものすごい大騒ぎだぞ!
(Ever)なにそれ信じらんない・・・
(Coke)マジなんだよ!今派閥の連中とか全員集結してるって話だ!
(Rib)俺、ヤマトにキャラいねえよ
(Coke)作って来い!
(Spec-A)よし!すぐいく!でも俺、派閥キャラだぞ?
(Coke)問題ないよ、全派閥が休戦状態だから
(Spec-A)同盟?
(Coke)そそ
(Puchi)今何人ぐらい集まってるの?
(Spec-A)うおおおおお、すげええええええ!
(Coke)お、スペック来たな
(Spec-A)1000人余裕で超えてるんじゃねーの?これ
(Puchi)ぐは!重そう・・・
(Spec-A)ある意味、感動もんだ!
(Wilis)とりあえず行ってみるか

















熱いデシートへ!

















Kal Ort Por






















ぐはっ、おもっ!
























残念ながらその全景の写真を撮る事は出来なかったが、デシート入り口の写真をお見せしよう。
さすが派閥連中は統率が取れている、キッチリとした並びだ。
ここを初めとして、デシート島(北極)全土を埋め尽くさんとする勢いの人数が集まった!
おそらく、過去にもこれほどの人数が集まった事はないだろう。












今!












この極寒の地に!












熱風の嵐が!












吹き荒れようとしていた!













ジャジャジャヂャーーン(SE)




































!?




























!?


うひw




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