
<<Ultima5 in UO>>

カスカはあせっていた。
サーペンツ・ホールド襲撃が、謎の女(エニエール=エレイン)により妨害された事に。
そしてカスカは思いついた。
「謎の女・・・誰だ・・・そうか、昔、ロード・ブラックソンの襲撃の時、英雄となった女が居た・・・。
名は確か、ドーン(Dawn)と言ったな、よし、あの女の家を燃やしてしまえ!」
かくして、森林の町、ユーにあるドーンの家が放火された。
カスカは、自分に逆らうとこうなるぞ、という「力」を見せ付けたかったのだ。
しかし、この放火で、ドーンの心には、正義の火が灯るのであった・・・。

時をほぼ同じくして、カスカは突然ブリタニア市民にお触れを出した。
ルナに反乱分子が居る事が解ったので、これよりルナを襲撃する。
これからルナへ行く者は巻き添えになっても知らんぞ!と。
その宣言どおりに、ルナは多数の悪魔による襲撃を受けた!

突然の悪魔の来襲に、多大な被害を受けるルナの町。

しかし、カスカによるルナ襲撃の報を受けた冒険者達は、
ルナを守るべく、悪魔の軍勢に立ち向かうのだった。

戦いは熾烈を極めたが、かろうじて冒険者達は勝利を収めたのであった。

そこに到着したのは、かの英雄ドーン。
(英雄、とは言っても女性です。女傑、と言ったほうが良いのだろうか?)

ドーンはプラチナドラゴンと手を組んだらしい。
プラチナドラゴンを傍らに、演説を打つドーン。

ドーン「カスカが王に相応しくないということは、皆さんもお分かりだと思います。
彼の動きと、シャドーロードの動きは、繋がっているように見えます。」

ドーン「また、クリムゾンドラゴンとシャドーロードは手を組んでいるとも聞きました。
私は、この国を守るために再び立ち上がる事を決意しました。
ここに居るプラチナムドラゴンと協力し、カスカ、そしてクリムゾンドラゴンとシャドーロードに、
立ち向かう事を誓ったのです!」
ドーンは、冒険者の皆に「共に戦おう」と言い、ルナを去った。
いよいよカスカ、クリムゾンドラゴン、そしてシャドーロードとの決戦の時が迫っていた。

そして、決戦の時はやってきた。
クリムゾンドラゴンが、フェルッカのトリンシックを襲うという情報が入ったのだ。
それを迎撃すべく、プラチナドラゴンの軍勢もトリンシックへ向け飛び立ったようだ。
しかし場所はフェルッカ・・・、そう、派閥軍同士の戦いや、殺人が平然と行われる世界だ。
しかし冒険者の多くはプラチナドラゴンに加勢すべく、フェルッカのトリンシックへと向かったのであった。
って、既にもうトリンシックの町に多くの死体が!
(左に灰色になって隠れている(他人からは見えない)ラマが筆者。)
やはりクリムゾンドラゴンに加担しようとする、シャドーロード派閥の者が妨害しているのだろうか。
(UOをやった事の無い人に説明すると、派閥とはプレイヤーが属して他の派閥と戦う、対人のシステムです。
シャドーロードの派閥もありますが、必ずしもストーリーと連動して、
シャドーロード派閥のプレイヤーがストーリーどおりに動いているわけではありません。)

おっと、向こうから駆けてくる冒険者が!

って、殺人者に追われている!
(赤い人の名前は伏せw)

こっちでも!
さすがにフェルッカと言えば彼らの舞台。
そこへ一般の冒険者が入り込んできたのだから、獲物を求めて来るのは自明の理というもの。
でもこの人達、ミナクス派閥の人やん!
今回の物語に全く関係無いのにw
ヤマトシャードのクレイニンを殺害したのも、ここの人達だったなぁ・・・。
これもまた、オンラインの醍醐味ですねw

そして、トンリンックに降り立った、多数のクリムゾンドラゴンと、プラチナドラゴンの戦いが始まった!

クリムゾンドラゴンとプラチナドラゴンの数は五分五分!
そこへ冒険者や、派閥の軍勢達が、思い思いのドラゴンに加担し戦う!

戦いは序盤、どちらも互角に思えた。
冒険者がクリムゾンドラゴンを攻撃し、プラチナドラゴンに回復魔法をかける。
一方派閥の軍勢、シャドーロード派閥やミナクス派閥の軍は、プラチナドラゴンを襲っているようだ。

互角に見えた戦いも、徐々に片方の陣営が押して来る。

プラチナドラゴンが1頭、また1頭と倒れ始めたのだ。

ついには、トリンシックに残っているのはクリムゾンドラゴンだけになってしまった。
(これはシャードによって結末は違うものになっております。
写真は筆者の住むシャード、ヤマト)

さて、ドラゴン同士の対決は、クリムゾンドラゴンに軍配が上がったようだ。
これにより、シャドーロードとの決戦は、やや厳しい物になるのだろうか?
上の写真は、ウルティマ5のスーテックの家。
ウルティマ5では、魔術師スーテックからシャドーロードを倒す重要な手がかりを得るのだ。
その方法とは、シャドーロードを生むキッカケとなった、3つのモンデインの宝珠の破片を、
徳の3原理、愛、真実、勇気の、永遠の炎に投げ込む事。
そしてその時、破片を投げ込んだ炎の原理の対極を成すシャドーロードを、
その炎のそばに立たせる、という物だった。
つまり、
愛の炎のそばに、憎悪のシャドーロード:アスタロスが居る時に宝珠の破片を投げ込む。
真実の炎のそばに、偽りのシャドーロード:ファウルネイが居る時に宝珠の破片を投げ込む。
勇気の炎のそばに、臆病のシャドーロード:ノスフェンターが居る時に宝珠の破片を投げ込む。
というわけだ。
これにより3体のシャドーロードは力を失うらしい。
(余談だが、UOでは、宝珠の破片は我々が住むシャードとなっている。
モンデインが不死の宝珠にブリタニアを納め、ブリタニアを操っていたのだが、
アバタールがモンデインを倒した時に、宝珠は割れてしまったのだ。
すると、全ての宝珠の破片の中に、ブリタニアが1つ存在するという、
奇妙な状態になってしまったのだ。
つまり、複数のブリタニアが出現してしまったのだ。
そのうちの1つの破片(シャード)、ヤマトシャードが筆者の暮らすシャードというワケである。)

そして、ドラゴン同士の決戦が終わり、いよいよシャドーロードとの決戦の時が来た。

ドーンは冒険者を率い、アバタール島(ヒスロス島)にあるデーモンテンプルへと向かった。
そこに、シャドーロードの居場所があると言う。




ドーンは、3つの徳の原理の神器、
真実の本、愛のロウソク、勇気の鐘を使い、
シャドーロードの居場所へのゲートを開いた。

ゲートを潜り抜け、シャドーロード目指して突貫する冒険者達!

突然やってきた冒険者達に完全包囲・・・というか押しつぶされるシャドーロード達・・・!!

恐ろしい数の冒険者が、自宅で平和にご飯を食べていたシャドーロードに襲いかかる!

激戦・・・おそらく激戦なのであろう戦いは、長期に及んだ。

そして、シャドーロードの拠点には、謎の赤い宝珠が置かれていた。

長い戦いにも、ついに幕が下ろされる時が来たようだ。
ファウルネイがおびただしい閃光と共に消滅した!

続いてアスタロスが業火と共に果て・・・。

気づいたらドーンが演説を行っていた。
ノスフェンターも適当な頃合に朽ちたのだろう・・・きっと。
どうやら、赤い宝珠は、モンデインの不死の宝珠を模して作られた物のようだ。
完成していたら大変な事になっていたに違いない。

しかし、プレイヤーの連れてきた、ペットのドラゴンの数があまりに多く・・・。
ウルティマ5では、アバタールと数人の仲間達が頑張ってシャドーロードを倒すのだが、
UOのシャドーロードは、哀れに思えてならないな・・・w




偽・不死の宝珠を懐に入れたドーンは、
この勝利をプラチナドラゴンの長に報告しに行くとの事。
我々はドーンの出したゲートで、ブリタニア城へと凱旋するのであった。
プラチナドラゴンは、ヤマトシャードでは全滅してしまったが、
あの後クリムゾンドラゴンはどうなったんだろう・・・。

さて、ゲートをくぐり、ブリタニア城へと凱旋した我々を待っていたのは・・・。

多数の冒険者に踏みしだかれ、中々気づかれなかったカスカの死体だった。

そこへ現れるネズミのシェリー。
シェリーの話では、カスカは突然倒れて死んでしまったとの事。
おそらくカスカはシャドーロードに取り憑かれ、身も心もシャドーロードと一心同体だったのだろう。
なのでシャドーロードが倒された瞬間に、カスカも死んでしまった、と。



シェリーは、カスカが居なくなった事で、再び王が不在の国になってしまったので、
ドーンを女王として立てたい、と言い出す。
冒険者からはいくらかの不満や疑問の声も挙がったようだったが、
かくしてドーンは、シェリーの進言どおり、統治評議会の承諾も得て、女王の座へと座るのであった。

他方、ウルティマ5では・・・。
アバタールがシャドーロードを倒し、地球へと帰った後、
地下世界・・・アンダーワールドから生還したロード・ブリティッシュが、
憑き物の取れたかのように、うなだれているブラックソンの前に立った。

ロード・ブリティッシュは言った。
「お前の行った邪悪な支配は、お前の心から生まれ出たものではない。
しかし、お前の中に宿った邪悪なる心を取り除かねばならない。
お前の意思を操った暗黒の力の虜のままでお前を死なせたくはないのだ。
選択の余地を与えてやろう。
私と一緒にブリタニア城へ帰り、裁判を受け、大評議会の判決を仰ぐか。
あるいは・・・。」

「このゲートをくぐり、私と同じように、見たことも無い場所で流刑生活を送っても良い。」
(アバタールに救出されるまで、地下世界の異次元空間にブリティッシュは閉じ込められていた。)
ブラックソンはただ静かに黙って、ロード・ブリティッシュに背を向け、ゲートの中へと消えていった。
あとがき
ここまで読んでくれた方、お疲れ様でした。
ウルティマ5と、UOMLのシャドーロードの一連のイベントに、
いくつかの共通点があったことが解ったと思います。
UOをプレイしている方は多いのですが、
ウルティマの過去作までプレイした人はそう多くないんじゃないでしょうか?
UOではこれまでに、ミナクスの襲撃、エクソダスとロード・ブラックソンの襲撃、という、
大きなイベントがありましたが、どれも過去のウルティマ作品とはストーリーがまるで違う物でした。
ミナクスと戦うウルティマ2では、主人公であるアバタールは、地球の過去や未来を行き来します。
エクソダスと戦うウルティマ3では、エクソダスが、モンデインとミナクスが地球の未来から持ち帰った、
スーパーコンピュータである事を知り、ウィルスをフロッピーで流し込み、エクソダスをソフト面から破壊します。
(未来のスパコンなのにフロッピー・・・?まぁ、「カード」というアイテムだったと思いましたが・・・。)
しかしUOでは、ミナクスとの決着は、未だつかず、
エクソダスはデーモンのような存在だし、ロード・ブラックソンも関わって来て、
ついにはブラックソンは死んでしまいましたね(^^;
しかし、2009年現在のUO運営チームは、これまでのスタッフからは一新され、
まったく新しいチームになっていると聞きます。
そこで、今のスタッフ達は、UOのイベントを、なるべく過去作になぞらえる事にしたんじゃないでしょうか?
しかし、ウルティマ5のストーリーをUOイベント化するにあたって、
シャドーロードに踊らされる役をする人(ブラックソン)が既に死亡しているので、
急遽カスカという存在を作り上げた、と。
そして主人公であるアバタールの役割を、過去に登場した英雄ドーンを再登場させる事で、
主人公役を演じさせた、と。
そう思えるのです。
(それだけじゃハデさが無いので、クリムゾン&プラチナドラゴンを作った・・・と。)
何はともあれ、過去作になぞらえたストーリーをUOで演じてくれるのは、
プレイヤーにとっては、大変興味深い物になるんじゃないでしょうか?
なので、筆者はこのイベントは、大変良かったな、と思うわけであります・・・。
そして、最近から始まった、UOSAですが、
これも実は、過去作と大きな接点が・・・。
これは次回にしましょう。
興味のある方は、ぜひまたお付き合いください!
なお、この記事で書かれたストーリーは、
細かい部分をやや端折ってます。
もっと細かく知りたい人は、
かにかくに
(新しいウィンドウ、またはタブで開きます。)
こちらの「うるてぃまの歴史」をご覧ください。
オマケ

ウルティマシリーズでは、橋を通るとトロルに襲われる、というのは定番のイベントです。
これを利用した経験値やお金稼ぎもできるのですが・・・。
ウルティマ9ではちょっとしたギャグになっており、
ブリテイン近くの橋を渡ろうとするとトロルが現れ、
「俺の橋勝手に渡るなぁ!渡りたければ10ゴールドおいていけ〜」
と言います。
そこへアバタールが「10ゴールド?それはいくらだい?」
と聞くと・・・。
とても可愛いトロルがご覧になれますw
と、脱線しましたが、このウルティマシリーズ定番のイベント、実はUOでも再現されてたりします。

トランメル(フェルッカにも有るようです)のヘッジメイズにて、何箇所かに橋が架かっており、
ここで、トロルのイベントを楽しむ事が出来ます。
興味のある方は、ぜひ遊びに行ってみましょう!
(しかしこれ、いつからあるんだろう・・・?
昔は無かったはずだが・・・他のシャードにもあるんだろうか・・・?
写真はヤマトシャードです。)

ウルティマ5の町の酒場には、非常に沢山の飲み物がありました。
しかしUOでの飲み物って意外に少ないですよね・・・。
酒の種類も少ないけれど、酒を除くと水かミルクしかないなんて・・・。
コーヒーとか紅茶は導入されないものかしら・・・。
(過去にフィードバックで要望を送った事はあるのだが・・・w)

寝相の悪いホークウィンド(タイムロード)。
前回見たときと、姿勢が違いますw

↑前回。
ちと馬の影になって解りづらいが、うつぶせで右下を向いて倒れているのが解る。
このスーテックとホークウィンド、リアル時間で1年ぐらいこのままだった気がするが、
ホークウィンドの姿勢はコロコロ変わっていたと思われる。
寝相が物凄く悪いのだろうか・・・?
そして、オマケのオマケですが、
現在のUO(2009年現在UOSA)のID&パスワード入力画面の音楽は、
ウルティマ5、ウルティマ6のタイトル画面の音楽のアレンジ版となっているようです。
普段は音楽をOFFにしている方も、一度は聞いてみては如何でしょうか!
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