コーヒーの歴史&効能


歴史

コーヒーの歴史は西暦900年頃までさかのぼる。
エチオピアのアビシニア高原に自生していたのが人の目に止まり、初めは飲用ではなく食用として用いられました。
その後アラビアで乾燥させた種子を煎じて飲む民間薬として利用され、その時の記録に「胃に非常に良い」とされています。

そのうちコーヒーは眠気覚ましに効果があるとわかり、夜通し祈りを奉げるイスラム教の僧侶たちに貴重な飲み物としても常用されました。
その後もイスラム教の圏内でエジプト〜イラク〜トルコへと伝わりましたが、イスラム教圏外、ヨーロッパへと伝わったのは、
ずっと後の17世紀に入ってからでした。

日本へと伝わったのは江戸時代元禄期(1700年前後)といわれ、
長崎の出島に出入りしたオランダ人が持ち込んだのが最初でした。


効能

コーヒーの成分の中で最も有名なのは
カフェインでしょう。
コーヒーを飲むと眠気がさめる、頭がハッキリする、等というのはこのカフェインの作用によるものです。
カフェインとはアルカロイド(含窒素化合物)に属する一種の興奮剤で、大脳皮質や筋肉を刺激して軽い興奮性を与えます。
そのため頭脳の働きが活発化し、思考能力が増進し、筋肉の疲労も和らぎます。

今でもコーヒーは体に良くないと思い込んでいる人が多いようですが、
カフェインはアルコールや麻薬、覚醒剤等とは違い、体内に蓄積される事はなく、約2時間で排泄されてしまいます。
副作用や習慣性の心配もありませんので、常用しても問題ありません。

更にカフェインの効果には個人差があり、多少のコーヒーを飲んだだけでも眠れなくなったり、
かなりの量を飲んでもグッスリ眠れる人がいるのはその個人差のためです。
この個人差は極めて大きかったりもします。

よく会話で「コーヒーの飲み過ぎで胃がおかしい」とか
「胃の調子が悪いからコーヒーはやめておく」などと聞いたことがありませんか?
果たして本当に
コーヒーは胃に良くないのでしょうか?

答えはNOです。

上のほうで述べたとおり、昔から「胃に非常に良い薬」として人々に用いられてきたのです。
コーヒーは胃に悪いどころか、いろいろプラスに働きます。
食前に飲めばコーヒーの中のタンニンが胃壁のタンパク質と結びつき、膜を作り、胃を守りますし、
食後に飲めば、消化液の分泌を促し、消化を助けます。
よくレストランなどで、フルコースの後にコーヒーが出たり、
食前酒のかわりにコーヒーが出るのも、こういった効能があるからです。

胃潰瘍などで最初から胃を病んでいる人が飲むのは確かに問題があるかもしれません。
しかし健康な人がコーヒーを飲んで、それが原因で胃を悪くすることは、まず無いと言っていいでしょう。
コーヒーを飲んだ後に胃がおかしいのならば、それはコーヒーが原因ではありません。
元から胃に何か問題を抱えている状態の所にコーヒーを飲んだだけに過ぎません。

しかしコーヒーに加える砂糖のせいで胃がもたれる、という事はあるみたいです。
砂糖の入れ過ぎにも注意しましょう。

他にも、腎臓を刺激し、代謝機能を促し、
体内の老廃物を尿として排出させたり、
血管を拡張し、血液の循環がよくなり、
高血圧によかったり
タバコに含まれているニコチンの毒性を消してくれたり
心臓の働きを活発にし、
低血圧にもよかったりします。

なお、オランダで7年間にも及ぶ検証をした結果、

毎日コーヒーを沢山飲んで過ごした人ほど、糖尿病にかかる率が激減していた、というレポートもあるそうです。


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